
まず、プーチン大統領が北京には1日しか滞在せず、その後、中国東北部のハルビンを訪問した後、すぐにロシアに帰国したのは異例の日程であると指摘した。
中国側の思惑としてプーチン大統領の訪中により、国際社会に中国がロシアを積極的に支援していると認識されるのを懸念した結果であり、北京に続く次の訪問都市をハルビンにしたのも配慮的なものだろうとした。
続いて、ロシアは現在ウクライナ戦争の真っただ中で経済的に苦境に立たされており、中国側はこれに配慮し、中露国境の辺境貿易など経済的協力強化に焦点を当てる態度を示したといわれている。
一部の専門家は「現状、中国がロシア経済の命綱を握っており、今回の訪中でプーチン大統領が中国とロシアの共同貿易博覧会に参加したことこそ、それを証明している」と主張した。
最後に、プーチン大統領は中国がウクライナ戦争を念頭に置いたロシアの軍需産業を支援することを期待していたが、中国の反応は非常に消極的だったという。
また、中国の習近平国家主席は、昨年9月13日に北朝鮮の金正恩総書記がロシアの極東地域を訪問し、センシティブな場所であるミサイル発射基地でプーチン大統領と首脳会談を行ったことに非常に不快感を示し、プーチン大統領に対してある種の暗黙の警告を行ったといわれている。
一部の海外メディアによると、プーチン大統領は中国訪問後、すぐに北朝鮮を訪問したがっていたが、訪中を協議する過程で中国の反発があったとのことだ。
金融、財政、エネルギー分野において西側諸国から包囲網を敷かれ包括的な制裁を受けているロシアにとっては、ウクライナ戦争を続ける上では、中国の支援が非常に重要であり、中国はこれを利用して現在国際社会から孤立しているロシアになにかしらの解決策を講じることを示唆したという。それは中国の隣国である北朝鮮を引き入れるのではなく、あくまでロシア自体が変化することを要求したのだ。
BBCは「中国は中露間の貿易拡大をロシアにちらつかせ、国際社会で敏感な問題となりうる軍需的な支援は行わないことを提案した」と報じた。現在、中国の対ロシア輸出は16%から13%へと減少傾向にあり、中国は一部のロシア原油を現地貨幣で直接支払う方法で大量に輸入し、ロシアの財政難を解消している。
結果的に、プーチン大統領は中国から「手ぶら」で帰ることになり、中国側は中露関係を西側諸国にアピールすることで、自国の戦略的価値を高めることに成功したといえるのかもしれない。
* 引用:Naval News、2023年6月23日;The Aviationist、2024年5月15日。
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